さて、今回のお勧め品第2弾。
今回ご紹介するのはついている正札に拘わらずすべて本体価格38万円のお品物。
まずはこちら。
人間国宝福田喜重作霞切り箔附下訪問着
通常55万円のお品。
この着物、とにかくぼかしがきれいです。
季節も問わないので重宝する1枚。
帯で季節や場に会わせると楽しいですね。
着る人を上品に華やかに引き立ててくれる有り難いお着物です。
次にご紹介するのは山形の白鷹御召。
小松紀夫作 白たか御召板締め 着尺
通常68万円のお品。
絣が綺麗です。板締めですからカチッとしています。
1.5倍くらいの巾で織られた強撚糸の反物をグッと縮めてシボを出しています。
ゴリッとしているのにしなやか。
独特の風合いは小松さんならではのものです。
着心地を楽しんでいただきたい1枚です。
次に琉球関連を
1点目は
伝統与那国織 草木染手織花織着尺
通常98万円のお品。
渡難の島与那国島、そこで織られるのがこの与那国織。
この織物は紡ぎ糸を使わず生糸を使います。
したがって織り上げられた反物は紬ではありません。
光沢があって艶やかです。
華やかな席やお祝いの席にもお召しいただけます。
花織ですが首里織と一緒で裏糸が通っていませんので単衣でも袷でもお仕立いただけます。
同じ花織でもこちらは
読谷山花織 草木染手織着尺
通常価格78万円のお品。
こちらの花織は裏に糸がびっしり通っているので、合わせにお仕立いたします。
暑い土地の織物なのに不思議に思っていましたが、沖縄にだって冬はあります。
本土から行くと暖かい沖縄ですが、沖縄の人はダウンパーカーやコートを着て、寒い寒いと言っているのを聞くとなんだか納得しました。
こちらは糸は紬を使用しますので基本的に紬織になります。
今回最後にご紹介するのはなんと!
重要無形文化財喜如嘉の芭蕉布九寸帯
通常価格68万円のお品。
藍と相思樹で染められたハナアーシが綺麗です。
九寸帯ですので中に芯が入ります。
そうするともう少し生地や柄が美しく浮かび上がってきます。
芭蕉布なんて何に締めたらいいの?!
とよく言われますが、お手頃の小千谷縮に締めていただいてもグッと全体が引き上げられてお得です。
今日ご紹介した5点はいずれも日本染織の宝と言うべきお品物ばかり。
いつかは・・・、と言う憧れの品。
ご覧頂くだけでも楽しいゑり華の「逸品百選」
25日までの開催です、是非遊びにいらしてください。
店主 花岡隆三