織楽浅野代表浅野裕尚氏の講演会、とても面白い。
素材のこと、物の持つエネルギーのことなどぐいぐい引き込まれてしまいます。
浅野さんの貴重なコレクションを見せてもらいながらのお話。
ペイズリー柄のこの3つの布地は、200年前・100年前・40年前のものです。
さて一番古いのは?
こんな質問から始まりました。
200年前の非常に手の込んだ布地は、単純に5人の織手が5年も6年間かけて織ったくらいの手間が掛けられているそうです。
もし今の日本で作られたとしたら、一体いくらになるのでしょうか?
オリジナルからどんどん違う物になって行く様、それに応じて失われて行くエネルギー。
そんなことを教えて頂きました。
お箸や筆、墨のコレクションを見せて頂きました。
同じ素材で作りながらも、太さや長さで持った時、口に入れた時の感じ方が全く違います。
この他に和紙や料紙など様々な物を見せてもらいながら、物の質感や素材感のお話をお聴きします。
最後にこの貴重な生地。
名物裂です。
額に入れられた物は、本物。1200年前のものです。
左下の物は大正時代に龍村で復元された物。
右下の物はお土産やさんで売られている物です。
この3つ関しては、すべて素材は絹、織り方は経錦の物です。
基本的に材質、作り方がほぼ同じのこの3つ、一番違うのは作る意図。
しかしそこで決定的に違う物が出来上がってしまうと浅野さんは仰います。
うーん、何でも一緒なんだなぁ。
ちょっとでも興味が湧いたら、いらっしゃいませんか?
明日の13時と16時。
13時の方にまだ余裕がございます。
店主 花岡 隆三
織楽浅野 浅野裕尚氏織の世界
日時6月13日(金)~6月16日(月)
場所 青山 ゑり華 浅野裕尚氏ご来場
6月14日(土)~6月15日(日)
・13時 ・16時の開催