ゑり華 春のバーゲン!

ご報告
23年間お勤めくださった仲手川(旧姓鈴木)さんが明日で退職いたします。
結婚しても頑張って働いてくれたのですが、残念です。
これからはご主人をさらにしっかりとサポートしていかれることでしょう。

仲手川さん、本日の柄足袋は椿柄。
足袋の誂え企画で作った物です!

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牛首紬の帯に刺し子の帯留。
お客様が今までの御礼にと手作りした物をくださいました。

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さて、ゑり華はこの金曜日(13日)から春の大バーゲンを開催いたします。

ゑり華のバーゲンは品数が多い訳ではありません。
それはゑり華の在庫を中心に割引販売するからです。

エッ、それって普通じゃないの?

はい、実は普通ではなくなってきています。
着物業界はの流通は、

創り手 → 産地の問屋 → 前売問屋 → 小売屋 → 消費者

と通常3つの手を通ります。
通常は問屋・小売屋はそれぞれの前段階から仕入れて商売をします。
しかし最近は問屋・小売屋がまったく商品を仕入れないで、前の段階から商品を借りて商売をしています。
売れなければ返すので、手元に商品が残らずリスクのない商売が出来るからです。

しかしながら流通のいずれもリスクを持たないため、価格は異常に高くなります。
買う商品であれば値切れますが、借りるだけなら価格は相手の言い値になります。
最終的にツケは消費者が支払うことになるのです。

ゑり華は祖父の時代から店頭の商品はすべて買い取りで商いをしております。
(もちろんセールや個展などの企画催事の時は応援商品も入りますが、必ず店頭価格にあわせてもらうようにしております。)

なぜそこまでリスクを張って、ゑり華は買い取りをするのでしょうか。
それは、
・値切って安く買えば、市場価格よりも安く売ることができ、お客様に喜んでいただける。
・人気のある品物は売れてしまうので、貸してもらえない。
・本当に良い色・柄のものは真っ先に売れてしまうので、買わないと手に入らない。
・買い取れば創り手の方にすぐに収入となり、そこで働く人、次のもの作りの糧となり喜ばれる。
他にも色々理由はありますが、つまりお客様にとって、人気があって、良い色・柄のものが魅力あるお値段で手に入るので、良いことずくめなのです。

  • 特にゑり華にいらっしゃるお客様は、皆様目が肥えていらっしゃいます。
    良い物を身につけるととても気持ちがいいことをよくご存じです。
    そんな方々に良い品を魅力ある価格でご提供するためには、やはりしっかりと買い取ることが大事なのです。

    もちろん、買い取ったものすべてが売れるわけではありません。
    とても良いものなのに、たまたま出会いが無く、残ってしまうものがあります。
    そんな時は春秋のバーゲンや決算市で安く出します。

    つまり、バーゲンは品物の値打ちを見直していただくための新しい出会いの場なのです。

    ゑり華は今後も優秀なメーカー・産地・作家さんの商品を、出来るだけたくさん買います。
    それは貴方にとって良いだけではなく、そこで働く人を応援し、元気を分けてあげることになるからです。
    そうして業界全体が元気になって欲しい。
    それがゑり華の願いです。

  • 着物っていいね!
    店主 花岡 隆三

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