裏縞紗コートのご紹介

昨日、羅のコートをご紹介したところ、結構反応がありました。
そんなの見たことが無い!
帯出しで歩いちゃ行けないんですか?
など色々です。
以前からのゑり華のお客様は、私が「夏でも帯出しで歩かない運動」の会長(非公認団体の自称)であることを知っているのですが、新しいお客様はびっくりなさるようで楽しいです。

それでは、ということで本日は裏縞をご紹介いたします。
裏縞??
またまた耳慣れないと事を・・・、とお思いでしょうか。

このコート地は表から見ると無地ですが裏が縞柄なんです。
紋織り御召のような透けない生地でも、表と裏が違うと驚きます。
これは透け透けの生地だけに、もっとびっくりされます。

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唐草の小紋の上に重ねてみました。
下にある唐草が紗を通して見えています。

IMGP7364

近づいて見るとこんな感じです。

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表から浮かせてアップで撮ると裏が滲んで見えています。
裏返してみると・・・

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どうです、こんなにはっきりとした縞だったんですよ。

表からはほとんど無地にしか見えませんが、目(脳)は色を感じ取っています。
ですから赤や青が滲んで見えて色気を感じます。

IMGP7381

西陣の機屋さんです。
羽織や道行きにもお勧めです。
昨日の羅よりも目がつまっていて防水してあるので汚れ防止、塵よけに活躍しそうです。

この裏縞も近年扱っている問屋さんが少なくなりました。
通の人が着る物がどんどん減っています。
やっぱり我々が頑張らなきゃね。

凄いお店、大きなお店を目指さない。
でもちゃんとした普通の着物屋になりたいと思っています。

着物っていいね!
店主 花岡 隆三

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