高田松原の松染紬

名勝高田松原の松が着物として今甦る
高田松原の松染紬

と き:5月9日(木)〜13日(月)

ところ:青山ゑり華

じかん:10:30〜19:00


被災した松なんと7万本!

2011年3月11日 その日高田松原の松も被災しました。その数7万本。
7万もの松が津波によってなぎ倒されて、瓦礫になってしまいました。そして奇跡的に一本だけが残り復興のシンボルとなりました。(残念ながらその奇跡の1本松も枯れてしまいました)
松染紬01それら貴重な松をいただき、松染の「きもの」を創ろうと企画したのが私の参加しているNPO法人「着物を着る習慣をつくる協議会」。 浴衣支援や着物支援で陸前高田市を訪れる中で、瓦礫として処理されるのをただ待っているだけの松を見て胸が痛む。
被災前同市の人に誇りと憩いを与えていたこの日本一の松原を、なにか違う形で残せないか、生かせないものかと考えました。
そして、松の皮を染料として使い、糸に染め、新たな命として甦らせる企画が浮上。同市に了解を得て松の皮を頂き制作に入りました。(京都の大文字の送り火でも問題になったのが放射能。同市の放射能検査で確認して安全であることを確認しました)
じつは7万本ものまつが瓦礫と化したのですが、思ったよりも染料となる樹皮が少いことが判明。津波で揉まれるうちに樹皮が剥がれ落ちてしまったためです。松染紬02
染織は新潟県小千谷市の本当に小さな染織工房で染めていただきました。松の皮を裁断することから始まるこの手間仕事は、大手ではまったく相手にしてくれませんでした。
一反染めるのに6キロの松皮を使用しています。ご夫婦で手作業で裁断します。
それを袋に詰めて煮出して染料とします。基本的に木を煮出して作る染料は茶色系がほとんどですが、媒染によって様々な色合いに変化します。
今回のプロジェクトは東日本大震災の陸前高田市の松、卸は新潟県柏崎市の会社、すべて過去起きた大地震の被災地で構成しております。
小千谷市<中越地震> 柏崎市<中越沖地震> 陸前高田市<東日本大震災>の三ヶ所です。
なんだか不思議なご縁です。
(柏崎市の卸会社、わのわさんは中越沖地震の後、前の店舗で支援の売り出しをしましたね、覚えていらっしゃいますか?)


被災地としての体験があるから
災害の辛さそして人の温かさが痛い程よく分かる
もしそれを経験していなければ、この紬は作れなかったと思うよ

松染紬P01
松染紬P02
松染紬P03


この松染の松は岩手県陸前高田市にて、東日本大震災の巨大津波で流れされたものです。流された松は約7万本と言われています。その松の皮から染料を抽出し、松染百パーセントの紬が出来上がりました。中越地震の被災地である新潟県十日町市の職人が、東北の被災地を思い、糸1本1本に祈りを込め、織り上げた貴重なものです。売上げの一部を陸前高田市へ寄付させていただきます。よろしくお願いいたします。

わのわ店主 小林正明

緯糸 真綿100% 経糸 真綿50% 絹糸50% 一反に松の皮6kg使用
価格 157,500円(無地)と201,600円(横段) すべて(税込み)