石垣 3

では、どのぐらい大変か?と言うことで、実際に芭蕉の繊維を使って糸績みを体験することに。
まず芭蕉の繊維を細く裂く、2本の糸を撚り合わせるのですが、片一方の先を2っに割る、その間にもう片一方の端を入れて捩る。
文章で書くとこんな処でしょうか、まぁ何でもなさそうなことで実にシンプルです。
しかし、やってみるとなかなか思い通りに行きません。
自分がやってみて、難しいと思ったのは、芭蕉の繊維を糸の細さに均一に裂いてゆくこと。
繊維を両手で持ち、ぴんと張った処を指の爪を割り入れて裂いていくのですが、1回で決めないでグチグチやっていると繊維が全部ほぐれてモケモケになり、綿状になってしまいます。こうなってしまうともう糸にはなってくれません。
そこの処が慣れれば、こんなので繋がるの?抜けてしまわないの?と思っていたのですが意外にちゃんと糸になり抜けません。
初めてにしては、結構うまく績めたようで島仲さんには、島に残って頂戴とお世辞を言っていただけました。
しかし、これを一日中、そして毎日やるのは大変な根気が要ります。
全国のどの産地でも同じ悩みを抱えているのですが、織手はいくらでもやる人がいるし、次から次へとやってくるそうです。糸を紡ぐ人、績む人が本当に少ない。
糸が出来ない限り染めも織も出来ません。いい糸を績める人がいないと上等な布は絶対に出来ないのです。
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左の青っぽいのが苧麻、右が芭蕉
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島仲さんの指導で糸績みを体験