石垣 7

いよいよ、この研修のフィナーレです。
最後におたずねしたのが、八重山上布の第一人者、新垣幸子さん。
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今までの作品の端切れをファイルに整理してあり、それを見ながらお話しくださいました。
もちろん、フォルダーに入れた状態でもきれいなのですが、やはり上布は薄物。フォルダーから取り出して見ると透けて見えるのがまた一段と素敵です。
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奈染一辺倒だった当時の八重山上布に括りを復活させたのが幸子さん。
しかし、当時の組合は彼女に冷たく、括りを認めなかった。
白地にグールの奈染が八重山上布だ。それ以外は八重山上布じゃない、と言う認識だったそうです。
東京駒場にある民藝館には地染めを施した、括り絣の古い上布がたくさん残っている。
この上布を公開し、島民に見てもらえばきっと状況は変わる。
そうして石垣市立 八重山博物館で 〜日本民藝館蔵〜八重山の染織 がおこなわれ、大反響になった。
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いまも民藝館に行くと新垣幸子さんが復元した上布を見ることが出来ます。
幸子さんのふっくらした笑顔、その目は優しいけれど、いつもじっとどこかを見据えていて、強い信念を感じさせます。
今当たり前になっていることを一人だけ違うと叫ぶ勇気、団体からも疎んじられ、謂われのない悪口や意地悪をされる。
それを乗り越え、常識を変え、地殻変動させてしまった人。
沖縄には戦後焼け野原から染めや織を復元した人を含めて、本当にすごい人たちがいる。
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