坂口幸市先生の作品展が始まります!

夏からご案内している坂口幸市先生の作品展、いよいよ来週から始まります!

坂口先生と言えば加賀小紋。そして夏にはきくちいまさんオリジナル浴衣制作でのコラボもしていただきました。
そんな坂口先生のことを、まず少しご紹介させていただきます。

昭和19年 長野県生まれ
昭和53年 石川の伝統号芸展初入賞
昭和56年 日本伝統工芸展初入選 奨励賞受賞
昭和58年 日本伝統工芸展に二枚白出品
日本工芸会正会員に認定
以降、石川の伝統工芸展連続入賞。
日本伝統工芸展染織展連続入賞
日本伝統工芸展、昭和63年を除きすべて入賞という華麗な経歴の持ち主です。

しかし、坂口先生の魅力は受賞歴などでは表せません。
加賀小紋は、落ち着いた色目に「遠目には無地に見える」粋な柄ががほとんどでちょっと似合う人を選んでしまう江戸小紋と違い、
はんなりした地色に華やかな自然をモチーフにした柄が多く、着る人を包み込み、引き立ててくれます。
坂口先生はそれを更に「二枚白」という方法で制作されている、現在はもう日本でただ一人、つまり世界でただ一人の職人さんです。

さて「二枚白」とはなんぞや?
それは、型紙を2枚使うことによってより細かい細かい柄を染める技法のことです。
2枚あるとなにができるか?
例えば葉っぱの葉脈が型染で描ける。
例えば完全に染料を防ぐための糊と、ちょっと色を差すための糊をのせ分けて、2色にできる。

しかも坂口先生は、スクリーン染めが増えた今も、それを耐久性がなく彫る技術の難度も高い伊勢型紙で染めていらっしゃる、数少ない方なのです。
「紙を漉く人、型を彫る人、糊を置いて染める人の全部が揃わないと成り立たないんだよ」と型紙を彫る職人さんの育成にも協力的。
それなのに恐ろしいほど値段がお手頃!
それは「食べていければいい」という先生のお人柄と、何十年という長年のゑり華との信頼関係の上になりたっています。

ではその作品を何点か。
まずこの水色の1枚。「遠目には無地」でも色が江戸小紋とは違いますね。
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寄ると…立涌に南天。実に細かいです。
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そして黄朽葉色の反物。
これ、なんだと思いますか?江戸小紋にはまずない柄です。
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正解は芭蕉の葉!えー芭蕉!?このイメージを考えられた先生もすごいし、彫った職人さんもすごい。

こちらは江戸小紋にもありそうな色目に松葉と松ぼっくりの柄…
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ですが。寄って見ると…見えますでしょうか?ほのかな桃色との2色に染められているのが!

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おとなしいのにキュート!素晴らしいです。

ただしこちらは今店頭にある物です。
6日からの作品展には、新しいものがずらりと届きますよ!ご期待下さい!

お松