花紋で個性を。

皆様一枚は家紋入りのお着物をお持ちなのでは、と思います。
礼装の時などに必要ですもんね。
家紋の入れ方にも女紋だとか嫁に行く時はどちらの家紋だとか、地域によって色々習慣は異なるそうですが、金沢では加賀紋というものがあります。
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家紋を全面に押し出すのは奥ゆかしくない、という控えめな県民性(県ができるより前の話ですが…)から生まれたもの。
こういう風に、家紋の周りをさまざまな模様で染めて飾り、家紋を小さめにするのが本来の加賀紋。全体で4センチ四方くらいだったそうです。
でも残念ながら、染めで加賀紋を入れられる職人さんは、今はもう金沢にはほとんどいらっしゃいません。

しかし刺繍であれば可能!そして風習など難しいことにとらわれないで家紋を入れず、周りの模様だけ入れれば「花紋」。
とてもかわいらしくて良い!!

さて学校の先生をしていらっしゃるH様。
式典ではいつも先生方は色無地に袴姿で出席なさるそうです。なんて素敵な学校。
H様は同僚の先生が家紋を色糸のぼかしで入れていられるのを見て当店にご相談にいらっしゃいました。
ナイスチョイス!ゑり華にはこんなにカラフルで色々な見本がございますよ!
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左が模様だけの花紋、右が家紋が入った刺繍の加賀紋の見本です。

お誕生月から選ぶのもよし、お好きな柄から選ぶのもよし。
H様がお選びになったのは、先生にふさわしく四君子。
「本来君子は徳と学識、礼儀を備えた人を指し、文人はみな君子になることを目指した。
蘭、竹、菊、梅の4種の植物がもつ特長が、まさに君子の特性と似ていることから、文人画の代表的な素材にもなった。
蘭はほのかな香りと気品を備え、竹は寒い冬にも葉を落とさず青々としている上、曲がらずまっすぐな性質を持っている。
梅が早春の雪の中で最初に花を咲かせる強靱さ、菊が晩秋の寒さの中で鮮やかに咲く姿が好まれた」
うーん、いわれも良いですね。
しかも、H様は見本どおりではなく糸見本から色指定までなさる凝り様!
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見本画と比べて悩みに悩んで…
私はこうします!
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そして出来上がりがこちら♪
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ご着用は3月の卒業式。楽しみですね!

無地の紬、正絹の色無地をちょっと自分らしくしたい方、家紋にこだわりたくない方にオススメです。
着物以外でも袱紗に入れてもいいですね。
私だったら…やぱり松かなぁ。

お松