二代目更好の更紗

THE秋色の更紗のご紹介です。
いつものようにぱっと見て「これいいわ~紹介決定!」と思って写真に撮ったのですが。
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波斯更紗(ペルシャさらさ)の二代目更好さん、と銘のあるこの一反。
他の品もカラフルな細い縞のその中に濃淡があったりとなかなかのワンコーナーになっております。
が。
社長に話を聞いたところ「そもそも本物の更紗が出るのことが少ないけど、ここのものはもう出回らないと思うよ」と。
なんでも問屋さんが「これが最後なので…」と並べた中から特に良いものをいくつか仕入れてきたもの。
おそらく、廃業なさったのではないかということです。
確かに検索しても出てこない!

この反物、寄って見るとこんなに素敵な柄なんです。
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確かに伝統工芸は衰退しています。でもなぜ更紗が急速に失われていくのか。
理由を聞いてちょっとぎょっとしました。
考えてみれば確かにそうなんですが、更紗は染めです。
先日の坂口先生の加賀小紋二枚白ですら、もう他にやる職人さんがいない、どんどん紙ではないものに移行していくという現状でした。
更紗はなんと、「色の数だけ」型紙があるそうです。
つまり「色の数だけ」何度も型を置いて染料を摺りこんでいく、という工程を繰り返すのです。
ちなみに同じ色でも濃淡で型紙が違います、一度に染められるのは1色だけなので。
1反に30~40枚の型紙が使われます。1枚の型紙で1反染めるのに30回以上型を置きなおします。
この反物、一体何度染められたものなのか、気軽に数える気持ちになれませんでした。

それだけ手間もかかるし、お値段にも反映するし、プリント技術も発達してしまったし…
とても残念だし悲しいけれど廃業なさった(推測ですが)背景が少し分かる気がします。
東京に残っているのは数件だけではないかという話です。

なんてさびしい気持ちを伝えたいのではありません!危ないですなーお松。
それだけ手の込んだ、希少でもう出てこない、そしてこんなに素敵なものがありますよ、とお知らせしたいのです。
「最後なので」の言葉もあったことですし、「本物の更紗」としてはお買い得なお値段です。
252,000円。お買い上げありがとうございました。

更好さんのものはもう出てこないのかもしれません。
でも更紗の技術を、美しさを、後世に継いでいけたらなぁと思うのです。
こんなに綺麗なものを、失ってはいけないと思うのです。
着ましょう、更紗!

お松

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