人間国宝・北村武資氏の経錦

今回の袋帯はとっておき中のとっておき!
重要無形文化財保持者、つまり人間国宝の北村武資氏の作品です。
昭和10年生まれで、中学卒業後から西陣を回りながら技術を取得し、龍村美術織物でも修業。その後独立しました。
平成7年に重要無形文化財「羅」の保持者に認定、平成12年には重要無形文化財「経錦(たてにしき・けいきん)」の保持者に認定されました。 
ふたつの技での人間国宝。すごい方です。

そんな北村氏の袋帯がこちら「豊花文」。
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花と蕾と葉の文様が、細かいのにすっきりしています。
この帯は経錦。正倉院にも収蔵されている古くからの織り物で、普通と違い縦糸で柄を出すのが特徴です。
基本的に3色の縦糸が使われます。
この帯ですと、地の玉子色、白、灰色が縦糸。銀朱が横糸ですね。
経錦では一般的なものよりも多い本数の、つまり細い縦糸を使います。
中国では、少なくとも前漢の時代にはすでに高度な技術を必要とする経錦が織られていたとされていますが、
比較的織りが容易で華やかな緯錦(よこにしき・ぬきにしき)の登場とともに、随分少なくなってしまった織物です。

金糸銀糸を使っていない袋帯ですので、大島などのさらっとした紬に合わせても格好いいのです。
分かる人には分かるとびきりのお洒落!
分かってもらえなくても、自分の背筋がいつもよりしゃんとして、微笑みに余裕ができそうなお洒落。
使いやすい色ですので、勿論着物初心者さんにもオススメです!

こちらはゑり華特別価格で546,000円。お買い上げありがとうございました。
ですが、仕入れ値が上がった為、北村氏の経錦についてはこの価格でご提供できる最後のチャンスです。
なかなか出回りませんので、ご覧になるだけでも。ぜひ店頭でお声かけください。

お松

この商品に対するお問い合わせは
電 話 03-6427-2720
メール info@erihana.co.jp
青山 ゑり華までお願い致します。

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