とき: | 7月16日(金)~26日(月) |
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ところ: | 青山 ゑり華 2階 ギャラリー「華」にて |
皆様、手拭いはお江戸のものだと思っていませんか?
実は私花岡、つい何日か前までは、そう思っていました。
いえ、大阪に注染の工場があることは知っていました。
しかし、こんなに素敵なものを染めているとは、全く知りませんでした、迂闊でした。
東のぼかし染め 西の差し分け染め
何のことかといいますと、注染はその名の通り染料をじょうろで注いで染める技法で、「ぼかし染め」と「差し分け染め」という2種類の染め方があります。
「ぼかし染め」は、柄や色の境目に防染の糊をおかずに色の濃淡やぼかしを表現する方法。
「差し分け染め」は、ひとつの型で多色の色を同時に染め分ける方法。染料が混ざらないように糊で防染します。一度に何色も染め分けることができる大変珍しい染色技術です。
そう言えば友禅でも京友禅の多色に対して東京友禅は単色使い。西と東の違いがこんな処にも出るのですね。
紅型作家シリーズ(左画像)
各1,680円
若手紅型作家さんにデザインをお願いして作ったシリーズ。
デザイン画を染工場に見せたところ、「こんな難しいものは出来ない」と断られたのを無理に頼み込んで、ようやく完成に漕ぎ着けたという一品です。さすが色数の多さ、差し分けの大阪です!
かさねのいろめシリーズ(右画像)
各945円
平安王朝文化が生んだ、日本人の美意識の最高峰、襲色目を手拭いにしました。
2っの色で表す色目は、四季折々の草花などの自然への思いが込められています。
染め際の美しさが自慢の一品。
※ここに掲載のものは出品の一部です。他にもたくさんご覧頂けます。