藤田織物 真綿帯展 春から夏へ

 

真綿帯展 春から夏へ

日時 5月24日(金)25日()26日()27日(月)

ゑり華は、真綿の糸で織られたとてもユニークな帯を定番として扱っています。
地は質の良い真綿の柔らかい風合いを極力残し、柄の部分は不揃いで太目のやはり真綿の糸が、縦糸と横糸の間から顔を出しているような趣。
この帯は、一見してハイテク化された工場生まれの製品とは明らかに違う「何か」を放っています。
すべてが手機で熟練の職人さんの手で織られます。
織やすさやスピードからはほど遠い。
効率考えればとても織れる物ではありません。
風合いを大切にすればするほど糸はいびつになり、織りにくくなります。
例えば生皮苧(きびそ)。
生皮苧とは、蚕が繭を作るとき最初に吐き出す糸の事です。
蚕にとっては繭を作るための練習段階のですから太さが均一ではなく、手触りもごわごわとして硬い。
加工が難しいので昔から生糸としては使われず、そのまま糸くずとして捨てらているものです。
しかし手間を掛けて織り上げれば夏物の帯として、張りのある非常に風合いの良い帯になります。
効率を求められればとても出来ない織物です。
一本の帯が形になるまでに、ここまで想いを込めてもの作りをしている人たちがどれほどいるのでしょうか。
私は幾度か工房を見せて頂く機会に恵まれました。
そこで織っている職人さんは、有名な機屋さんの職人として働いていた方々が退職し、その後こちらで腕を振るわれています。
お仕事中にもかかわらず、色々お話しくださいました。
お話しのなかに、「工夫・勉強・考えて」という言葉が自然と出てきます。
結構なご高齢なのに意欲に満ちています。(最年長は80歳以上)
社長の藤田泰生氏は「もの作りの中で、10%~15%は織る人の裁量に任せています。最後の最後のところで、織る人の個性やセンスが出なければ、機械で織ったものと一緒になってしまう。手織りの味はそこから出てくる。だから私は参加型にして、織る人に意欲と面白さを感じてもらっています。」
表向きの標語ではなく・精神・生き方まで大切にもの作りをしている機屋さんと出会えたこと、そしてゑり華は真っ先にそれを取り扱ってきたことを誇りに感じます。
この度青山 ゑり華でこの素晴らしい真綿帯を一同に展示する機会に恵まれました。
初夏の気持ちの良いお天気の中、是非お出掛けいただければと思います。

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