牛首紬の染替え

更新日:2015年11月07日(土)

こんばんは。
加賀友禅&お洒落着の店青山 ゑり華の花岡です。

お客様のH様。
今年の夏のきものクリニックキャンペーンで、牛首紬をお持ちになりました。。
この牛首紬は、お母様が昔金沢の「ゑり虎」でお誂えになったもの。
全体にヤケ、所々にカビが出てこのまま着るのが難しい状態です。

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そこで染め替えをご提案。
洗い張りをして汚れを落とし、その後色をかけて染替えます。
相談の結果赤い印の下のグリーンに決定。染め上がりをワクワク楽しみに待ってもらいました。

それから待つこと3ヶ月。
こちらが染め上がり!

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どうです、綺麗に染まって、黄ばみもシミもまったく目立たなくなりました。

H様には念のために色の確認にご来店いただきました。
この色確認の瞬間は最高に緊張します。
我々で良い色!と、思っていてもお客様がどう思うか分からないので、いつもびくびくです。

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この笑顔を頂けたら、我々の喜びも弾けます。
さっそく京都の悉皆屋さんの橋村さんにも喜びの声をお伝えしたら、とても喜んでいらっしゃいました。
笑顔が広がるお仕事に携われて幸せです!

着物っていいね!
店主 花岡 隆三
 

着物クリニック 義母様からの頂き物

更新日:2015年08月11日(火)

こんばんは。
加賀友禅とおしゃれ着の店青山ゑり華の花岡です。

今日はもうすでにクリニックキャンペーンは終了していたのですが、土曜日にご来店したのですがあまりの人の多さにたじろぎ、着物を預けてお帰りになったS様が再来店くださいました。

ご相談は義理のお母様から譲り受けた着物。
紋意匠の無地、紋は入れていないので普段着としてお召しになられたのでしょうか。
S様、染め替えと言えば無地染めしか出来ないと思っていたそうです。
昨年の暮れのクリニックキャンペーンの時に、スタッフの今井さんが作った案内で「京染」の存在を知って、是非小紋に染め替えたいと今回お持ちになりました。

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綺麗ないろの無地。
柄は「氷裂文」なのでしょうか。
石畳と言うよりはその方が正しいと思います。
小紋染めはほとんどの場合洗い張りをして色を抜くので生地が「痩せ」ます。
ですから良い生地・丈夫な生地でなければおすすめできません。
このお着物は糸に弾力がありまだまだ若々しい生地で厚みもありしっかりしています。

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京染のブックを見ながらまずは好きな色柄を選んで頂きました。
その上で、カラーアナリストの資格を持つ我々スタッフが似合う色をアドバイス。
さらにこの地紋を生かせる柄をお伝えし、最終的に2つの候補を選びました。
後は悉皆の橋村さんと生地と地紋をより生かせる柄を選定して、お見積もりをお伝えするお約束を致しました。
東京からそれほど遠くないところに住む義母様に染め上がりのお着物でお出かけになる日が楽しみと、嬉しそうにお帰りになりました。

S様がお帰りになった直後から、ドンッ、ドンッと神宮の花火が上がり始めました。

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屋上にあがると、ビルの陰から見えました。
これが今年初めてで最後の花火かな。
気分だけでも花火見物と、一日浴衣で過ごした私です。

着物っていいね!
店主 花岡 隆三

クリニックのご相談 派手になった訪問着

更新日:2015年08月09日(日)

こんばんは。
加賀友禅&お洒落着の店青山 ゑり華の花岡です。

クリニックで実際にお預かりした物をご紹介させて頂いております。
今日のご紹介は前回のクリニックで染替え訪問着を色確認に来られた方です。

20代に初めてご自分用に作った訪問着。
3年前に初釜で着た時、そろそろ明るいピンクベージュ色が合わなくなったと感じたそうです。
それ以来ずっとしまいっぱなしになりました。
でも思い出深いこの着物を、染め替えることによってまた着られるようなるといいな、そう思って相談に来られました。
出来れば永く着られる色に替えたいという希望。
相談の結果淡い山吹色にしました。

そして今日、染め上がりを確認にお出でて、とても気に入っていただきました。
「今まで持っていなかった色、顔映りが良くて嬉しい。染め替えて良かったです。」
そう言って頂きました。

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柄の周りの色が以前の色です。
柄を避けて全体を染め替えることによつて、印象がガラリと変わって永くお召し頂ける訪問着に生まれ変わりました。

着物っていいね!
店主  花岡 隆三

 

とある「いらなくなった着物」

更新日:2014年01月17日(金)

12月に悉皆やさんの橋村さんが持ってきてくださった加工見本にこんなものがありました。
たくさんスタンプを押したような生地や
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こんな模様の入った生地や
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2色の破片がちりばめられたような生地。
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これらはすべて、とある「いらなくなった着物」を着られるように加工して活かそう!という提案です。
さてその「いらなくなった着物」とは・・・?

答えは黒紋付。
お母様やお祖母様の黒紋付は、お客様ご自身がお持ちの場合、お亡くなりになった後いらなくなってしまいます。
地方によっては、紋が違う為に着られないということもあります。
しかし黒紋付の紋は入れ替えるのが難しいのです。
そんな時、こうして加工すると「黒地の小紋染め」に生まれ変わります!

ただし、地が黒なので、染め替えたりはしません。表面に樹脂加工をします。
ほら、裏はそのままですね。
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これは着物にはあまり向きません。帯などとこすれて落ちてしまう可能性があるからです。
ということで、羽織やコート、道行などへの変身がオススメ♪
橋村さんのお話しでは、黒紋付はガード加工されている場合が多いので、雨コートにもいいとのこと。
小紋染め自体は30,000円から。それに加えて仕立替え代となります。

全体をちょっと違う菱形で互い違いにしたり、
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勿論吹雪加工のようにもできますよ!
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破片と吹雪は、男性にも良いですよね。
色も選べますし、柄も豊富です。

黒紋付は特にきちんとしたものを、と選ぶ割に出番の少ない着物。
でもいざという時に困るから、比較的きちんと保存されている着物でもあります。
それをそのまま眠らせてしまうのはとってももったいない!

あらゆる着物をなんとかしてしまおうという、悉皆やさんの腕と技。
眠っている着物、これは着られないと思っているけれどもしかしたら・・・な着物、どうぞゑり華にお持ちください!

お松

この加工に関するお問い合わせは
電 話 03-6427-2720
メール info@erihana.co.jp
青山 ゑり華までお願い致します。

橋村さんの誘惑

更新日:2013年12月27日(金)

今回もたくさんの技術を持ってきて見せてくださった橋村さん。
この見本は「ゑり華さんのために」と作ってきていただいた「ないのなら、作ってしまえホトトギス!」です。

欲しい柄、楽しい柄は自分でデザインできたら素敵じゃない?
でも手書き友禅なんかだとお金がかかるじゃない?
だったら・・・比較的安価な「絞り」でしょ!
という橋村さんの熱意がこちら。

お月様の中にうさぎさん。
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猫の!足跡!足跡!
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再来年の干支・ひつじさん(ただしこの出来上がりには納得がいっていないそうです)
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そして、カラフルな水玉。
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白生地をお持ちでしたら地色からなにから自由自在に。
出番の少ない色無地に、こういう加工をして小紋にしてしまうことも。
「ピンクの色無地で、肉球だけ残して別色染めたらピンクの足跡ですよ」
と聞いて取り乱すゑり華の猫飼いたち。

これはあくまでも「デザイン例」なので、これを参考に「うさぎは月の外に」とか「柄の大小のバランスを」とか、
まったく別の「こういう柄が欲しい!」を持ち込んでいただくことも可能です。
ただし、絞りですので「丸」が中心のデザインに限られますが、
帯でも着物でもお客様のやりたいことをやらせていただきます!
カラフル水玉なんかは、帯揚げでもかわいいですよね~
着物や帯に合わせて、出てくる水玉の色を調整して、その為には何色と何色にするか考えて・・・楽しい!!

ご自分デザインのしるしに、名前を落款のようにいれることもできるんですって。
お松「足跡で帯だと染め代でどのくらいになるんでしょう?」
橋村さん「27,000円くらいかな~」
数にもよりますもんね。
それに生地代と仕立代。
でも猫好きとしては、全部白じゃなくて、前柄の足跡は小さくしてひとつはピンクにして、並べ方は・・・
迷う。迷うわ!
橋村さん「お松さん、宣伝もかねて、一本作りません?勉強しまっせ」
なんたる誘惑。恐るべし京都の商人。ちょっとこの年末年始、わたくしこの案件で頭がふわふわしそうな気がしてきました。

でも一言足跡といっても、いろんな動物のものがある!
動物好きの皆さん、配色には自信ありの皆さん、欲しいデザインは決まっているのにそんなものに出会えない皆さん、
京都で橋村さんがてぐすね引いて技を繰り出すのを待っています!
「欲しいものは、なければ作ればいいんです!」

お年玉をもらえましたら構想と共にぜひゑり華へ♪

お松

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メール info@erihana.co.jp
青山 ゑり華までお願い致します。