珍品のご紹介?? 胡粉ネイル

珍品といっても、今回は着物や帯ではない珍品のご紹介です。
胡粉ってご存知でしょうか?
日本画や日本人形などに使われるの絵の具の原料として古くから使われてきた、ホタテの貝殻を原材料としている顔料です。
ゑり華では、京都で創業260年の歴史を持つお店の職人さんが手作りで調合している、胡粉を原材料としたネイルコートを取り扱っています。
東京ではなかなかお目にかかれない品です。

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マニキュアのようですが、全然違うんですよ!
まず、酢酸エチルやアセトンといった有機溶剤が入っていない水溶性ネイルのため、マニキュア特有の刺激臭がありません。驚くぐらいあっという間に乾きます。
そして除光液がいりません。消毒用アルコールでするっと落とせちゃいます。消毒用アルコールや消毒用エタノールで手荒れをおこしてしまうお客様には、専用の除光液もあります。

一番優れている所は爪も呼吸ができちゃうところでしょうか。
最近流行のジェルネイル、長持ちするのはいいけれど、カビさせてグリーンネイルになってしまったことはありませんか?マニキュアをいつも綺麗に塗っていて、爪が黄色く変色してしまったりしたことは?
そんな爪をお休みさせなきゃいけないときにも、胡粉ネイルならお使いいただけるのです!

愛用されているきくちいまさんがお店にいらっしゃったのでお話しを伺ったら、やっぱり乾きが早いのと、爪が苦しくないのがいいとおっしゃっていました。
余談ですが、いまさんは足の爪は足袋で見えないところではあるけれど「地に足がつくように」とお守りのような願掛けのような感じで、仕事の前にはきちんと整えていかれるそうです。そして、乙女心や明るさをもち続けるために、なるべくピンク系の明るい色を選ばれるとか。
そしてこれからの浴衣に素足の時なんかは、親指を鼻緒柄にしたりもするそうです。下駄を履いた足先にまた鼻緒!さすがいまさん、すっごくかわいい発想ですね♪

と、まあこれだけセールスポイントを述べましたが、胡粉ネイルには弱点もあります。
「取れやすい」「はがれやすい」
トップコートを下地とトップに使って三重にしていただくと、これはだいぶん改善されます。トップコートも専用のものなので、セールスポイントそのままの商品です。

でも、主婦には「取れやすい」って逆にいいことなんじゃないかな、って私は思うのです。
私は普段、料理をしているときにネイルが落ちてまざってしまうのが嫌でマニキュアはしません。
でも例えばちょっとお洒落してお出かけしたい時、特別な何かの日、やっぱり綺麗にした指先が目に入ると気分も良くなります。
ばたばたしていても、さっと塗ってすぐ乾くからすぐ動ける。簡単だし臭いもないから、嫌なら晩ご飯作る前にはぱぱっと取っちゃえる。ちょっとしたお化粧感覚でお使いいただけるのです。

それでは今お店にある色をいくつかご紹介します。私の下手な手でお目汚し失礼します。

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これは左から、瑪瑙(めのう)、藤紫白(ふじむらびゃく)、水桃(みずもも)、京紅(きょうくれない)

左ふたつはツヤのでないマットタイプなのですが、実は指でこするとツヤが出てくるのですよ~。トップコートを塗る暇のない時にはそんな方法もオススメかも(実はこれ、社長が見つけた方法です…なにやってるんですか社長)。

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こちらは左から、雲母(うんも)、紅梅白(こうばいびゃく)、浅曙色(うすあけいろ)、水茜(みずあかね)

水桃、雲母、水茜はクリアタイプなので涼しげですね。まったくクリアな白光(びゃっこう)もあります。瑪瑙は指が長く見える色だし、藤紫白はこれから浴衣に合いそうです。
もちろんテスターもご用意してますから、ご興味のある方はどうぞお試しくださいね。

お松

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