それぞれの旅

クリニックキャンペーンに多数のご来店、本当にありがとうございました。

お預かりした、たくさんのお客様のたくさんのお着物。
お客様と共に、もしかしたらその前の持ち主の方とも一緒に、それぞれの人生や土地を旅をしてきた着物たち…と、たとう紙たち!
そうです。
かわいいたとう紙や、遠い土地のたとう紙が今ゑり華に集まってきています。
もちろん古いものもありますが、きちんとした和紙だとちゃんと呼吸をして長持ちしてくれます。
思わずよしよししてあげたくなるような、頑張りをみせてくれています。
最近の、洋紙のようにコーティングされた紙だったりすると湿気は吸っても吐き出せないので、どれくらいごとに替えましょうね、という話になるそうです。

今のゑり華のたとう紙ももちろん和紙。それから竹模様の入ったきれいな和紙のたとう紙も発見!
IMG_8027-1

ずらっと色々並べてみました。
IMG_7989-1
奥から十二単の女性の柄。これはいくつか見つけたので、どこか大きなお店のものなのかしら?
その手前の花かごは、15年前くらいに社長が友禅作家さんに描いていただいたゑり華のものです。おかえりなさい!
そして黄色い菊のたとう紙。どこから旅してきた子かな?
手前は沖縄市久米のお店です。なんて遠いところからはるばる、と思っていたら…

IMG_8000-1
他にもなんと上のふたつ、那覇市は松尾、しかもそれぞれ違うお店から!
那覇にお住まいだったのかな?旅先でお求めになられたのかな?お嫁にいった先が沖縄のおうちだったのかな?
想像をかき立てられますね。
昔しばらく那覇にいたことのある私、ちょっと感無量でした。
だって町で着物姿の方をみたことなんてなかった!琉装は見るんですけどね。
でも意外と着物、売れているそうです。沖縄の結婚式は招待客が特別多いから。
閑話休題。
下の2枚は、グラデーションが美しいもみじと、ぽわーんと描かれた梅の柄。
梅の絵素敵ですよね。これに春先取りっぽいお着物を収納したいっ(持ってないですが)

たとう紙の柄に気を配ったことなんてありませんでしたが、こうしてみると本当に色々です。
そういえば私が祖母から譲ってもらった着物のたとう紙、長崎のものだったなあ。
彼女は長崎にはゆかりはないはずなのですが。今度帰省したとき聞いてみよう。

意外と「たとう紙だから」「消耗品だし」と思ってらっしゃるお客様、
もしいらっしゃったら、ちょっとお手持ちのものを見てみていただくと、楽しい発見があるかもしれません。

なお、お預かりした子たちは順次それぞれの工房へ旅立っていっております。
戻ってくるのを楽しみにお待ち下さい♪

お松

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする