Y様のクリニック

先日の橋村さんにご相談にこられたお客様のお話です。

Y様は2枚お持ちになりました。
1枚は色無地。
仕立直しを、とのことでしたが、他に気になる点として「衿がとにかく分厚い」と。
橋村さん「なにか挟んであるんですかねぇ?」
半澤「元々の生地の厚さもありますけど、挟んである感じでもないですね。でも厚すぎます」
Y様「仕立直しでお願いするんですし、解いてみても大丈夫ですよ」
とのことでしたので、糸切り鋏登場!
お松「宝の地図が出てきちゃったりして~」
橋村さん「おお!それはゑり華さんでツアー組んでいただいて、皆で行かないと!」
Y様「いいわねぇ!なんのお宝かしらね!?」

じゃきーん
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半澤「・・・ありえない。でもある意味すごい」
なんと、普通であれば適度なところで裁断されているはずのおくみの生地を、切らずにそのまま衿におさめてあったのです。
厚めの生地が3枚に、衿裏の生地。
Y様は身長が低めの方なので、もしかしたら次の世代にお譲りになることを考えてそう仕立てたのかもしれない。
しかしまずやらないし、やって綺麗に着られるように仕立てるのは相当な技だということでした。
今回は「分厚くて着にくい」を解消する為に、ずーっと奥まで入れ込んであったおくみの先の部分の生地は適当な長さにし、
普通は地衿と掛け衿で2枚になっている部分も、1枚で見せかけの掛け衿に仕立てて、
中にあった生地は汚れたりすれてしまった時の替えに取っておくことになりました。

もう1枚は紫の鮫小紋。
Y様のご要望は「もっと薄い色がいいんです」
この場合、一旦色を抜いて白に近くしてから染め直すことになります。
でも鮫小紋の跡がちょっと残ってしまうと思われ・・・
そこで出てくるのが夏にご紹介した加工です!
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天目と吹雪とどちらにいたしましょう?
Y様は吹雪をお選びになりました。
少し残ってしまうかもしれない鮫小紋も、ロウを吹き付けて染めてしてしまえば大丈夫♪
あとはお好きな色を選んでいただいて
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こちらの若草色に染めることになりました。
紫の鮫小紋が、若草色の吹雪のようなろうけつ染めに・・・なんという華麗なる転身でしょう。
着物ならではですよね。
出来上がりが楽しみです!

橋村さんがお店に来るのは年に2回ですが、
それ以外の時にはゑり華スタッフがご相談に乗ります。
気になるお着物がおありの方は、いつでもお持ちください!

この加工に関するお問い合わせは
電 話 03-6427-2720
メール info@erihana.co.jp
青山 ゑり華までお願い致します。