坂口幸市先生の作品制作現場に潜入(!?)です!

坂口幸市先生の作品展、近づいてまいりましたよ~
会場(といってもいつものゑり華店内ですが)がどのようにになるのか今から楽しみです!

今日は、坂口先生の制作工程を簡単にご説明したいと思います。

昔ながらの、シンプルな作業場です。
まず板に白生地を張り、
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型紙は水につけて湿らせておきます。

生地に対して正確に置くため、定規を使って型紙を置きます。
次の型を置く時に、置いた糊が潰れないように型紙の端を浮かせる為に虫ピンを打ちます。
そして駒(ヘラ)を使って、型紙の上から糊を均等に置きます。
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ひと型置き終わった状態です。
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型送り(次の型を置くこと)の際、柄の続きが気になるところがあれば、針先に糊をつけて補修します。

そして地染めです。
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糊の置かれた白生地に、地色を染めるためのしごき糊を置きます。

おがくずを撒いて生地の糊がくっつかないようにします。
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蒸し器に入れて約1時間蒸します。
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温度は88℃から92℃をキープ。うっかり上げすぎると糊が沸騰してすべて駄目になってしまいます。

蒸しあがったらすばやく取り出します。
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雫が落ちるとムラになってしまうのです。

さあ、糊落としの水槽へ
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白山系の井戸水が使われています。ひんやり美味しいのですが、冷たくて裸足では5分も入っていられません。

反物についた糊を落とします。
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しごき糊は水流で落ちますが、目糊(最初に置いた糊)はたわしでこすって落とします。

吸引機で水気を大まかに取ってから、乾燥室へ。
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乾燥室の温度は50℃以上です。
湯のしを掛け、地直し(色ムラになっている部分刷毛をかけて均一にする作業)をすると完成です。

これは小紋の制作ですので、訪問着ですと更にまた何工程か加わることになります。
作業場の中は常に40℃以上という、気力体力共に大変な作業です。
ここからあの素晴らしい加賀小紋が届いているのかと思うと、頭が下がりますね。
さあ、展示会にはどんな力作が届くのでしょうか!?
乞うご期待です♪

お松