父の顔

最近の帰郷する大きな目的の一つに、「親の顔を見に」と言うのがあります。
母は膝が痛い以外はまぁ概ね元気なのですが、父はめっきり弱ってしまいました。
以前から認知症を患い、現在グループホームで過ごす父。
どんどん老けこんだ顔になってゆきました。
しかし今年になって父の顔は劇的に変わりました。
今までは老けて見えていながらも何か生身の、何かを背負っている私たちと同じ部類にいる顔でした。
でも今は、明らかに何かが違います。
何がどうと言う表現をなかなか出来ないのですが、何かが抜けてスッキリ綺麗なお顔になっています。
業と言えばいいのしょうか、背負っていたものを降ろしてしまった人の顔とでも言えばいいのでしょうか。
それがどういうことか、意味かなんてあまり考えたくはありませんが、父の顔をジッと見ていると、涙が溢れて止まらなくなりました。
ああ、私はこの人に、父に護られている、とても高い処から見守ってくれているのだと。
父もその位置に行く覚悟が出来たのかなぁと感じました。
今日はなんだか変な話でごめんなさいね。

店主 花岡隆三