「あしらい」もって創る帯
「あしらい」とは、人と人とのほどよい距離を感じさせる美しい日本語です。
もてなし、趣をそえる、などの意味を持ち、能楽では相手役に向き直って応対する所作を表し、「心を通わせる」の意があります。
興味深いことに長唄では、自由な形で演奏する手法のことを言うそうです。
つまりは即興演奏の妙までも表現した「あしらい」。
思いやりの気持ち、遊び心やゆとり、といったようなことも含まれましょう。
帯屋捨松の帯に この「あしらい」の心を感じていただけたら幸いです。
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場所 青山 ゑり華 日時 6月12日(金)〜6月15日(月) 営業時間 10:30〜19:00 |
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日本には四季があり、気候風土に合った衣食住があります。 日常の中で、本当の豊かさとは何か?と考えた時、そのひとつの答えが 自分自身の仕事にあると気がつきました。つまり「帯」の存在です。 一色に見える色でも何色もの糸を紡ぎ合わせたり、金銀糸、箔などの さまざまな材料を合わせることによりさらに生きた色調になり、芯の色はより深まっていくのです。 スピードと利便性に とかく流されそうな現代にあって時代に逆行するようなモノ作りをしていますが、むしろそのように時間をゆっくり流し、無駄を省かない。それは、いいものを作る上で一番大切なこと、と私は信じます。 帯屋捨松七代目社長 木村博之 |
「木村捨織物所(きむらすておりものしょ)」から「帯屋捨松」と屋号を変えたのは、かつて西陣の名匠といわれた徳田義三氏です。 「捨松」は、7代目木村博之の曾祖父の名前でもありました。では、とかくマイナスのイメージにされがちな「捨」というのはどこからきたのでしょう。 昔は子供の死亡率が高く、疫病神にさらわれるなどと畏れられていました。しかし不思議と捨て子は丈夫に育つとか、 疫病神も捨て子に興味を示さないなどいう言い伝えがあり、 子供の無事な成長を願って、 松の木の根元に捨て子のまねごとをしたというのが「捨」の名前の由来です。逆説的にプラスの発想、というわけです。まねごととはいえ、そのとき捨て置かれた子供と健やかに育って欲しいと思う親心の 双方を見守ったのは、ずっしりと構えたその松の木「捨松」だったに違いありません。 |
この一本に掛ける手間は
すべて締めていただく貴方のために
西陣の帯の製造は分業化されているのが常ですが帯屋捨松はこの工程を一貫して行ってます。 |
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◆糸錦古典文様袋帯
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出品のご紹介 ゑり華の在庫品に問屋さんの在庫品そして帯屋捨松さんのお手持ちの品の中から選りすぐって展示いたします。(袋帯・八寸帯・九寸帯・夏八寸帯・夏九寸帯など) ◆手織り逸品袋帯 ◆糸錦古典文様袋帯 ◆近東文様真綿紬八寸帯 ◆糸錦更紗文様織名古屋帯
帯屋捨松の暖簾の文字やガス燈、帯につける小札のロゴタイプデザインは徳田氏が手がけたものです。 |